森野きりりの漂流日記

容姿もダメ頭もよくない、おまけに性格も悪いと自分を否定することしかしなかった女の子が、人生の荒波の中で「いやいや何も取り柄がなくても大丈夫さー」ということに気が付いていく長い長いお話です

2023-01-01から1年間の記事一覧

さあ本を読もう!

夏休みの図書館。 いつもは静かな大人の空間が、勉強している小学生やお母さんに連れられた幼児たちでとても新鮮。 わたしが子供の頃は、こんなふうに気軽に本に触れられる図書館はなかった。 今の子はうらやましい。 ところで… 図書館で本を借りると、当た…

友だちが欲しい

仕事に生きてきた五十代の女性が、ふと立ち止まって友だちがいないことに気がついた。 じぶんの人生は何だったのか… 今からでも親友はできるだろうか… という、人生相談を見た。 相手の気持ちを大切にしたことがなく、深く付き合える友人ができなかったと… …

現状維持か充電中…休憩?

(無花果のいま) 去年よりもパワーアップしている無花果の枝ぶりに (今年は期待できますぞ!) と喜んでいたわたし。 いちじくベイビーは五個しか見えないけど、そのうちに葉っぱのかげから続々とベイビーが生まれるはず… だった。 ところが、あれから三週…

新聞のちから

部屋の掃除をしていたら、そのうちに読もうと思っていた新聞に気がついた。 (今さらいいかな…) (いや、待てよ…) (何かの記事に惹かれて、とっておいたはず…) 掃除を中断して、新聞を開いた。 どの記事が気になったんだろう… 人間の思考というか、感情…

先端恐怖症

ずいぶん歳をとってから (わたしって、先端恐怖症なんだ…) と気がついた。気がついてみると (あー、そうだったのか…) と思い当たるふしがいくつもある。 包丁は、流しの下の扉にはしまわない。 引き出しか、包丁が入っているとは分からない入れ物にしま…

つらい日は空を見上げる

仕事が終わって帰宅していた。 信号を右折して住宅街に入ると、もう自宅はすぐそば。 実は二週間前から新しい仕事が増えた。 わたしのわがままを聞いてもらって始まった仕事は、心配した通りなかなかハードだ。 住宅街に入ったので、徐行しながら進んでいる…

ベリーの変身

テレビをつけると警報がひっきりなし! 梅雨の最後の雨になるのだろうか… 最近の雨ってド肝を抜くような激しい降りかたをする。 屋根を打つ激しい雨音に、思わず耳を澄ませてしまう。 今朝は、雨に濡れながらブラックベリーを収穫した。 予想した通り。たく…

いとしのベリー

わが家にはブルーとブラックのベリーがある。 もうずいぶん昔のこと。 仕事から帰ってきたわたしは、居間でのんびりテレビを見ていた。 (ん?…) 何気なく目を上げると、青い煙のような靄(もや)がかかっている。 (あれ?なんだろう…?) 部屋全体が青く…

無花果とゴーヤ

毎日観察するのが日課。 何を?って。 いよいよ時期を迎えたあれです。 ついこの間、無花果のこと考えていたなーって思ってたのに、 それはもう一年前のこと。 今年は、いくつ収穫できるかな… 楽しみにしていたんだけど… どんなに探しても五個…しかない。 葉…

餅は餅屋 馬は馬方

このごろは暑いと思ったら肌寒くなり、朝方はまだまだ冷えるよね…と思っていたら、突然真夏の暑さになり、そんなこんなに弄ばれて片付けそびれていたコタツ。 さすがにここ何日かの蒸し暑さには、コタツは見ただけで汗が出てきそう… ゴロゴロ出来て腰痛持ち…

季節はどんどんめぐる!

日曜日の朝。 目が覚めると、息子はウォーキングに出ていた。 追いかけるようにわたしも行ってみた。 明日から天気が崩れるといっているけど、今はまだだいじょうぶ。 川の横まで出た。 息子の姿はどこにも見えない。 (まっ、いいか…) 最近は腰の調子が悪…

わたしの流儀

流儀ってそんな大層なことではないのだけど… そうしないと気がすまないってことあるよね。 たとえば… 掃除するときの優先順位。わたしは、仏様の写真の前から必ず始める。 洗濯物を干すとき。片手で取り込めるように、一番上のボタンは必ず外す。 屑カゴの中…

悲しみの6月

月日は矢のように過ぎ去り、また6月が巡ってきた。 新型コロナをまだ誰も知らない2018年の夏に姉は旅立った。 姉が残したたくさんの遺品を片付けていたわたしの耳に聴こえてきたのは 西城秀樹の”ブルースカイブルー”という曲だった。 青空よ こころを伝えて…

しあわせの情景 Part3

カーテンの隙間から光が差し込んでる… (もう朝かー…) 「せーの!」 目が覚めたらサッと起きる。 (と、決めている) 起き上がって外をながめた。 花壇の花、収穫時期を迎えた胡瓜、黄色い花が咲きだしたゴーヤを確認。 今日は仕事が休み! 用事が入らない…

救世主はいちじくベイビー!

元気が出ない… 本はそばにあるのに、表紙を眺めているだけ。 美味しい料理を作ろう… (うーん…食べたいものがない…) 何にも意欲が湧かない。 てな調子。 そのうえ じわじわ腰痛がわたしを蝕む… 腰痛はわたしのやる気スイッチをさらに削ぐ。 突然襲ってきた…

二十五年後のチョコレート革命

ふと、気がついた。 最近、本を手にしていない… (これは、いかん!) 本棚へ向かった。 何年かに一度、本棚の整理をする。 ここに並んでいるのは捨てられなかった本たちだ。 もう読まないだろうと思った本は容赦なく処分する。 ずいぶん経って (あー…手放…

今年も台風の季節が始まった…

ちょっと早くない? まだ5月だよ。 年々巨大化する台風に一喜一憂していた去年。 (今年も始まった…) 気象予報士さんを見つめるわたし。 知らなかったけど、4月に台風1号が発生していた。 で、5月になり2号。 ゆっくりゆっくり進む台風2号は ”最大風…

ついに空が隠れちゃった

玉ねぎの収穫が終わった。 となりでブルーベリーが、色づく日を指折り数えている。 向こうの畑では、新しくキュウリとゴーヤが仲間に加わった。 ついでにバジルとパセリまでちゃっかり収まっている。 夏に向けて用意万端の野菜たち… さて無花果さんは健やか…

イーサン・ハントがいる!

『ミッション・インポッシブルデットデコニングPART ONE』 いよいよファイナル予告が解禁となった! 去年、『トップガンマーヴェリック』とアベック上映のはずだったのに、残念ながらそうはならなかった。今にして思えば、二年続けてワクワクドキドキを楽し…

きびなご

むかしと違って、野菜はJAに買いに行く。 なぜって新鮮さが違う。 住んでる地域の農家さんが育ててるというのもいい。 食べざかりの子供はいないし、スーパーで目の色変えて安さを求める時代は過ぎた。 わたしは名前を記憶することがとっても苦手。妹は 「○○…

フンスルナ ↓

車を運転していると、ガードレールに何か文字らしきものが書いてある。 (なんだろう?) 徐行して近づいてみると… ”フンスルナ↓” ?? 緑色のビニールテープをハサミで切ってガードレールに貼り付けてあった。 フンスルナって何? (まっ、いいか…) 首を傾…

お姉さんの檸檬(れもん)

檸檬の花が咲き始めた。 ついこの間まで、去年の檸檬が一つだけ最後の力を振り絞って枝にしがみついていた。 (新しい花が咲き始めたというのに、どうしちゃったのかしらね…) 健気な檸檬の姿に摘んでしまうのが可哀想で、摘みそびれていたら色あせてしまっ…

かなしみの森

かなしみの森はどこにでもあるんだよ。ふだんは気がつかないだけ。大切なものを失ったとき不意に目の前に現れる。 花を見に出かけた。ずいぶんむかし、母と姉と妹と四人で来たところ。花々を見ていると、四人で笑いさざめきながら散策した光景が浮かんでくる…

高く泳げよ鯉のぼりー

休日の明るい日差しに誘われて出かけた。 (どこに行こうかなー) 気ままに走っていると、たくさんの鯉のぼりが泳いでいる河川敷に出た。 親子連れやカップルたちが、はためく鯉のぼりの下で楽しそうに走り回っている。 (!!) (鯉がわたしにもおいでおい…

朝寒昼暖(ちょうかんちゅうだん)

造語です。 朝は寒くて昼は暖かい…(というより暑い!) 春爛漫を楽しんでいたのに、あっという間に夏の匂いが漂って来た… 今年最初のクレマチスの花が咲いた! 「こんな感じですけど、大丈夫ですかー?」 と、おそるおそる咲いていたのに、あっという間に満…

魂のさけび

(あっという間に一週間たってる!…) …… 一週間前、テレビでクイーンの映画があったのだ。 いつものことだけど 夕食を食べたあと、いつの間にか寝込んでしまった。 フッと目が覚めてテレビを見ると、フレディ・マーキュリーが歌ってる! (!!!) (そう…

龍さんのいま

むかし、村上龍に夢中だったころ 辛口の村上龍の本を読むのは気合がいったけど、そのころはわたしも若かった。 ぶっ飛んだ小説も恋愛小説も真面目な本も、手当たり次第に読める元気があった。 仕事上での付き合いだったのが、ひょんなことから村上龍の話で盛…

雨のHoliday

黄砂で覆われた白い景色は憂鬱だ。 (せっかくの晴天も台無し…) いつもは橋を渡っているときに、信号が赤になってもちっとも嫌じゃない。 左側のずーっと遠くにクッキリと美しい山の稜線が見えるから。 富士山には負けるけど、山頂がキュッと尖っているすが…

春爛漫(はるらんまん)の真ん中で

ブルーベリーの花が満開を迎えた。 むかし(むかし…と表現することが自然なことになってしまった…) 「実を摘みにおいでよー」 と連絡すると姉がウキウキ顔で駆けつけてきた。 ザルが山盛りになるほど夢中で実を摘んでいたっけ。 ドウダンツツジには小さな花…

かえってきたのか猫ちゃん

一年前の春 「猫の赤ちゃんがいる!」 息子の声にびっくりして庭に出てみた。 庭の隅っこの南天の根元のところ。 こわごわ覗き込んでみた。 確かに猫らしき生き物が… よーく見ようと身を乗り出した途端 『フヴゥーギャー!!』 ものすごい威嚇の声。 慌てて…