森野きりりの漂流日記

容姿もダメ頭もよくない、おまけに性格も悪いと自分を否定することしかしなかった女の子が、人生の荒波の中で「いやいや何も取り柄がなくても大丈夫さー」ということに気が付いていく長い長いお話です

あこがれではない100点

棚の整理をしていたら、俵万智の

″生きる言葉″

が目に入った。

迷いなく本を手に取る。

 

ページを開くと

テストで100点をとった万智さんの得意な気持ちに

お父さんが応える場面。

100点は自分の分かっていることしか出なかったってことだ。

だからお父さんは100点はあまりうれしくないな。

80点なら理解できてなかった20点分が

テストのおかげで明らかになったということだ。

 

すごい!

こんなお父さんが欲しかった!

こんな親になりたかった。

 

もう遅い?

いやいや

まだ活かせる場面はないとも

かぎらない‥

 

 

あこがれの100点

中学三年生の時のこと。

担任の先生のことばに

えっ!

と、固まった。

物静かで優しい目の先生だった。

静かな口調で放たれたのは

「頑張ろうとする努力も能力亅

!!!

 

 

頑張ろうと思うのに

頑張れないのは能力がないからなんだ!

そうかー!

そうだったのか!

一瞬で理解した。

 

優等生だった姉に憧れていたわたしは

時々頑張ろうとした。

しかし

頑張りは続かない。

 

(そういうことね)

とっても楽になった。

 

勉強にちからを注ぐ能力はなかったけど

長い年月を生き抜いてきて

頑張ろうとして頑張れたことはある。

 

姉と比べる父にウンザリしていたわたしの

逃げ道だったかも‥

 

今となっては確かめようもないけど

先生のことばにはちがう意図があったのかもしれない。

じぶんに都合のいいことだけを

わたしのことだから一瞬で手繰り寄せたのかも。

 

それにしても

生涯一度くらい

なんでもいいから

100点!!!

と言われたら嬉しいだろうな‥

 

しがらみからの解放

新聞の楽しみのひとつは人生相談。

わたしだったらどう考えるかな‥

回答者との答え合わせに

ほとんどの場合

(えーっ!そう来たか!)

 

楽しみだった人生相談も

若いひとのお悩みが多くて

うんうん‥わかる‥‥

と膝を打つことは少なくなった。

 

ところが

何日か前、わたしと同世代の女性の悩み。

友人と疎遠になるか、我慢して付き合うか

という相談があった。

 

えっ!我慢して付き合う?

 

悩むことかな‥

これまでは楽しかった。

だけど、歳とって環境も考え方も変化した。

これからは、それぞれね‥‥

そんなふうに言える歳まで頑張ってきたのに‥

しがらみから解放される

黄金期に入ったのに‥‥?

 

″14歳からの哲学″

を読んでみてください。

自分の孤独に耐えられるということは

自分で自分を認めることができる。

孤独は決して空虚なものではなく

とても豊かなものなんだ。

と‥

 

そこまで達観はしてないけど

自由だなーとは思う。

白い唐揚げ

午前中の仕事を済ませて部屋に戻った。

窓の外は激しい雨。

雨のせいか

(7月とは思えない涼しさだね‥‥)

誰に言うともなくつぶやく。

 

ぼんやり雨を眺めているうちに

傘をさして歩きたくなった。

☂️

 

気の向くまま足の向くまま歩いていると

右からも左からも車が途切れない通りに出た。

車がきれるのをじーっと待っていると

斜め前に

″豚と米″

と書いてあるのを見つけた。

(?‥‥‥)

 

(よし!今日の目的はあそこにしよう)

‥‥‥目的はただのウォーキングだったはず‥まっいいか‥‥

「いらっしゃいませ!」

やたら元気な声に迎えられてカウンター席についた。

 

「お客様!何になさいますか?」

「豚丼お願いします」

「お客様!豚丼のごはんは300グラムありますが大丈夫ですか?」

「多いですね。減らしてください」

「お客様!ごはん減らしたので生卵かおんたまおつけしますがどちらがいいですか」

「じゃおんたまで」

「お客様!おとなりのザーサイをどうぞ」

「お客様!お水はセルフサービスでお願いします」

「お客様!もうすぐできますから」

 

「お客様!お待たせしました!」

こんなにお世話してくれる店員さんに出会えてしあわせ‥

なんて思いながら食べ始めたその時

「お客様!」

「900円以上のご注文のお客様には唐揚げがつきます」

目の前に唐揚げがのったお皿が置かれた。

 

「ありがとうございます」

皿の上に唐揚げが一個。

!!

その唐揚げが白い!

白っぽいとかじゃなくて真っ白!

 

(白過ぎないか‥‥)

一口噛んでみると、カラリと揚がってて美味しい。

いつも食べてる唐揚げ。

でも唐揚げって黄色とか若しくは茶色だよ。

あまりの白さに火が通ってるのか?と疑いたくなるけど

ちゃんと揚がってました。

 

唐揚げに集中してて豚丼の味を素通りしてしまった。

店を出ると

(真っ白だったなー‥)

 

雨は相変わらず降っていてズボンの裾は濡れたけど

真っ白唐揚げと世話を焼きすぎるおばちゃんを思い出して

思い出し笑いしながら帰りました。

 

 

 

    『しあわせのお昼ごはん』

 

 

 

 

 

 

今日は!サラダ記念日

早朝の仕事が一旦終わり

部屋に戻って時計が代わりのテレビをつけた。

 

爽やかな緑が画面に舞い7月6日は

″サラダ記念日″といってる。

 

そっか‥‥

 

久しぶりに俵万智を堪能するかなと思ったけど

ここにあるのはチョコレート色の

″チョコレート革命″

 

疲れたからだに恋愛の短歌はちょっときつい‥

表紙をながめて本棚に戻した。

 

🥒

台所に戻り冷蔵庫を開けると

濃い緑の胡瓜が目にはいった。

 

今日はサラダをたっぷり作って

サラダ記念日を楽しみますか‥

哲学の時間

14歳の君へあてた哲学の本をやっと読み終わった。

字が小さいのに難儀しながら

仕事の合間のわずかな時間も無駄にせず。

しかし、あまりの難しさに脳が拒否反応を起こして

眠気が襲ってくる。

(はっ!)

として、目をしっかり開けると改めて気をとりなおす。

理解できなければ何度も読み返す。

そりゃ時間かかるよなー‥‥

 

 

考えるということから始まり、言葉についての思索になり

自分とはいったい誰かという問いになり

死をどう捉えるか、他人とは‥家族‥社会‥とは

 

先が気になるわたしは途中から斜め読み状態だ。

とりあえず最後の章まで行き着いたから

改めて読み直すことにする。

やっとここまできた。

(ほっ‥‥)

 

哲学というと額にしわ寄せて読むイメージだけど

池田晶子の哲学はそうではない。

日常のことばで語る哲学エッセイと紹介されている。

構えなくて哲学に触れることができるんだ。

 

本も終盤。

あと少しで読み終わるという時に

「考えたってわからないと考えないのはわかっていないということをわかっていないかでしかない」

あれ!?

こんなセリフどこかで聞いたぞ‥‥

 

と、思ったら松山ケンイチがそんなことをドラマの中で言ってたんだ。

「分からないことを分かっていないと、分からないことはわかりません」

なるほどー‥‥

そのセリフにいたく納得したんだった。

ドラマのおかげで松山ケンイチがちょっと好きになった。

 

さて、一応読み終わったので

最初からまた読みますが

(次はどの本を読もうかな‥)

違う本も探しに行ってみよう‥かな

なんてことも思ったりして‥‥‥

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくのあいだ哲学の世界

″絶望を生きる哲学″を繰り返し読んでいるうちに、

″14歳からの哲学″がどうしても読みたくなった。

 

何日かして自宅に帰ってみると、

″14歳からの哲学 考えるための教科書″

が、テーブルの上に置いてあった。

(頼んでくれたのね‥)

 

(これ!これ‥)

早速開いてみる。

‥字が小さい‥‥

1ページに700いや800文字くらいあるんじゃないか‥

これは読み応えがある‥

 

中学生の君に向かって、まずは

1  考える という章。

読みだしてすぐに思った。

面白い!でも難しい。

でも面白い。

小説を読むような気楽な気持ちでは無理だとすぐに分かった。

書いてあることを理解できないまま次の行に進めない。

1行1行、行きつ戻りつ読み進める。

そこに書いてあることをちゃんと理解してないと

あっという間にちんぷんかんぷん。

必死で30分ほど格闘した。

ちょっと小休止。

本に戻る。

そうやって何ページ進んだだろうか。

 

これ‥‥中学生が読むの?読めるの?

14歳ってなってるけど、本当は大人向け?

大人も真剣に考えろというメッセージなのか。

とりあえず考える1、2、3から

言葉4、5

自分とは誰か7

まで進んだ。

ここまできてようやく44ページ。

難しいけど楽しい。

 

休憩時間、ちょっとした隙間時間ではいつまでかかるかわからないけど、

だらけてしまっている脳を刺激出来るいいチャンス。

頑張って読むよ。

 

だけど

(仕事が終わって夜‥‥それは無理‥‥)

頭が持たない。