森野きりりの漂流日記

容姿もダメ頭もよくない、おまけに性格も悪いと自分を否定することしかしなかった女の子が、人生の荒波の中で「いやいや何も取り柄がなくても大丈夫さー」ということに気が付いていく長い長いお話です

花粉症なんてこわくない

昨日

突然やってきた。

 

春になるとニュースで花粉症が取り上げられる。

それを横目に見ながら

(わたしには関係ないわ!)

 

三月が過ぎ四月になってもわたしには関係ない…と高をくくっていたら…

五月に入って突然始まるのだ。

むかしに比べれば格段に症状が軽くなっているから、そう思うのも仕方ないんだけど

毎年かならずやってくるのに、なんで大丈夫って思ってしまうんだろう。



四十年も前のこと。

突然襲ってきた花粉症。

あれはほんとうに辛かった。

クシャミと鼻水と目のかゆみと、鼻が詰まって息ができない苦しさに

(呼吸困難で朝が迎えられるだろうか…)

布団の中でティッシュペーパーを握りしめて思った。

 

目を引っ掻きすぎて白目がただれてしまっている。

鼻をかみ続けるから顔の中心は化粧がはげてしまう。

その時期だけは化粧をするのをやめた。

 

長い人生の中では、病院で処方してもらった薬を飲んでいた時期もあり、

のどにブロック注射してもらったこともある。鍼も打ちに行ったっけ。

 

「花粉症にすごく効く薬を売ってるよ」

藁にも縋る思いで教えてもらった薬局に行ってみた。

そこで出会ったのがタウロミン。

仕事で忙しくなると病院に行くのが面倒になって、薬局で手軽に買えるタウロミンを飲み続けた。

 

(効いているんだか効いてないんだかわからない…)

なんて思いながら長い長い年月タウロミンを飲んだ。

朝が迎えられるだろうか…

と不安に思うことはなくなった。

何気なく効能書きを読んでみると

”体質改善のくすり”

ってあるじゃないか!

わたしは体質改善されたのかー…

 

昨日、洗面所で歯を磨いていたら

ツツツーと前触れなく、水のような鼻水が流れ落ちてきた。

(あっ!)

そういえば昨日からクシャミをしている。

今年の花粉症が始まった!

でも怖くはないよ。この程度の症状でおさまるのはわかっているから。

お守り代わりに携帯しているタウロミンを3錠のんだ。

一ヶ月ほどで今年の花粉症は終わることだろう。

 

 

 

毎年、花粉症は卒業したって思いながら、麦の季節になるとお約束のように症状は出る。

でも、もう怖くもなんともない。

 

(麦が原因かどうかは不明。調べたことないから)