森野きりりの漂流日記

容姿もダメ頭もよくない、おまけに性格も悪いと自分を否定することしかしなかった女の子が、人生の荒波の中で「いやいや何も取り柄がなくても大丈夫さー」ということに気が付いていく長い長いお話です

ついに空が隠れちゃった

 

玉ねぎの収穫が終わった。

となりでブルーベリーが、色づく日を指折り数えている。

向こうの畑では、新しくキュウリとゴーヤが仲間に加わった。

ついでにバジルとパセリまでちゃっかり収まっている。

 

夏に向けて用意万端の野菜たち…

 

さて無花果さんは健やかに育っているかな…

家をぐるりと回って川の方へ行ってみた。

 

山椒の緑が爽やか。

(今年は木の芽和えって食べたっけ?)

 

(たけのこご飯は食べたな…)

(煮物も一度は作った)

記憶をたぐる。

(そうだ!今年は竹の子がいつものように手に入らなかったんだ…)

あっという間に竹の子の季節は過ぎ去った。

 

……

 

(そうだった…無花果を見に来たんだった)

思い出して無花果を見上げると

あれー!ついに空が隠れちゃった!

ふふふ!

 

 

あとは、木の俣から出てくる実がすこやかに育ってくれますように。

たくさん収穫できますように。



ぼんやり生きてても、しゃかりきに生きてても植物には関係ないね。

だから、ぼんやりしてていいってことにはならないけど…