森野きりりの漂流日記

容姿もダメ頭もよくない、おまけに性格も悪いと自分を否定することしかしなかった女の子が、人生の荒波の中で「いやいや何も取り柄がなくても大丈夫さー」ということに気が付いていく長い長いお話です

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

潮時、引き際、そろそろ受入れ態勢…

お年寄りが車の運転をしていて、アクセルとブレーキを踏み間違えたというニュースがまた流れてる。 高齢者の数が多いんだもの。そりゃあ、そんな事故も増えるよね… 「それにしてもブレーキを踏もうとして、アクセル踏んだりするかなあ?」 わたしはどうだろ…

先生も生徒も日々精進

高校を卒業して大人の仲間入りをした十九歳の夏。 いつもの朝。 仕事に追われて、ビタミン剤飲んで、あごを突き出して通勤電車を待っていた。 壁に貼られたポスターを見るともなしに見ていた。…次の瞬間そのポスターにピタリと焦点が合った。 ダンスサークル…

伝播する感情ことばのちから

新聞を広げたら、まずどこから読みますか? 一面?テレビ欄? それとも三面記事で身近なニュースをチェックする? わたしが一番に開くのは人生相談のコーナーがあるページ。 ひとさまの悩みが気になって気になって…ということではないよ。 悩みの方ではなく…

謎のリングと潜水艦

いろいろあって中断していた朝のウォーキングを再開した。 正しい姿勢を心がけながら力強く歩く。一歩一歩が腰の矯正になっているのをイメージしながら歩いていると、気のせいかずいぶん良いような気がする。 季節はもう真夏。 朝六時前に出発しても、歩き始…

腰痛再燃

腰痛はいつものことだけど、最近の痛み方はちょっと気になる。重苦しい痛みではなくてピキッピキッと痛みが襲う原因は分かっている。 実は…ウオーキングをしていない。 (怠け心ではないよ。断じて!) 朝、歩く時間がとれないのだ。 頭の片隅にウオーキング…

柿とミカンと姉

毎年秋になると田舎で一人暮らしをしている祖父から、ダンボールいっぱいの柿が送られてきた。柿が届くと母が丁寧にお礼の手紙を書いていたのを思い出す。 学校から帰った姉が、嬉しそうに両手いっぱいに抱えて自分の机に運び込む。 机の柿が空っぽになると…

還暦のごほうび

若かったころは、還暦と聞くとものすごく年寄りの人だと思いこんでいた。 (還暦になってお祝いされる日なんて、わたしには来ないかも…) そんなことはなかった。シングルマザーになって二十年数年があっという間に過ぎ、他人事だと思っていた還暦がわたしに…