森野きりりの漂流日記

容姿もダメ頭もよくない、おまけに性格も悪いと自分を否定することしかしなかった女の子が、人生の荒波の中で「いやいや何も取り柄がなくても大丈夫さー」ということに気が付いていく長い長いお話です

2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

謎のリングも疲れたか

朝のウォーキングを再開した。 ”はい!これが正解ね” って答えは出ないけど、腰弱女のわたしにはジワリジワリと成果が出ている(と、信じたい…) 夏から秋に移行するもっとも過ごしやすい季節。 昼間の暑さが(今年はどうしたことだろう…もうすぐ十月だよ…)…

夏が終わり…秋

今年のブルーベリーの頑張りはすごかった。 熟れて落ちた実から新たな芽が出ていると思っていたら、いつの間にかあちらにもこちらにも枝を蔓延らせ(はびこらせ)大きな木になった! そんなブルーベリーを下からしみじみ眺めた。 収穫の時期を終えて、剪定さ…

自分らしく生きたい

仕事中ふっと顔をあげると、氷川きよしがさわやかな笑顔でこちらを見ていた。 ずっと若い頃の氷川きよし。 懐かしの演歌の番組の録画のようだ。 (いつの時代だよ…) と思うような古い映像を、若い職員さんが時々こうして流してくれる。 歌が流れると一気に…

日傘のおじさん

信号待ちしていると、時々見かける男の人が前を横切った。 ウォーキングの最中だな。 初めて見かけたのはずいぶん前のこと。 勝手に自分のほうが年下だと思っていたら (あれ!わたしの方が年上じゃん…) ということが増えた。 とっても増えた。 いつのころ…

原因不明の胸の痛みと親子の共通点

朝の六時。 庭で草取りをしていると 「一緒に行くー?」 息子が声をかけてきた。 「いくよー」 帽子を被ると急いであとを追った。 ところが 家を出てすぐ異変が… 長いこと忘れていた胃のところからせり上がってくるような痛み… (お茶を持ってくればよかった…

遠い日のカンナ

ひとりで川の横を歩いていた。 田んぼのあぜ道に真っ赤な花が咲いているのが見えた。 (カンナだ…) 遠目にもわかる強烈な色。 その日から川の横を歩くときは吸い寄せられるようにカンナを見つめた。 (枯れないうちに撮っておこう…) 歩く度にそう思うのに…

銀杏小径(ぎんなんこみち)

朝がずいぶん涼しくなってきたので、また息子と歩きだした。 暗いうちから庭の片隅で草取りをしていると、 「一緒に行く?」 と息子が聞く。 あたまから吹き出るような汗が嫌で断っていた。 昼間は相変わらず暑いけど、朝早いうちは爽やかな風が吹く。 (歩…

三つ子の魂

孫が帰ってきた。 玄関から洗面所に一直線。 足台の椅子に上がると、蛇口を全開にして手をのばした。 安定の悪い椅子が心配だけど、だまって見守る。 ハンドソープをワンプッシュ。 手のひらを合わせて泡を全体に広げた。 指と指を交差させて洗い始めた。 そ…