日曜日の朝。
目が覚めると、息子はウォーキングに出ていた。
追いかけるようにわたしも行ってみた。
明日から天気が崩れるといっているけど、今はまだだいじょうぶ。
川の横まで出た。
息子の姿はどこにも見えない。
(まっ、いいか…)
最近は腰の調子が悪いわけでもないけど、決して良いとも言えない。
しゃかりきウォーキングはちょっと気が重いから、のんびり散歩という感じ。
ブラブラ歩いていて、はっと気がついた。
(そういえば…謎のリングがない!)
放置されたワンちゃんのフンを、まあるく囲んでいたリングがない。
謎のリングからバトンタッチされた”フンスルナ”のビニールテープもがんばったからか…
見渡してもどこにもフンは見当たらなかった。
町の広報などで
”犬の糞尿は持ち帰りましょう”
あちこちに立て札が立っているのはどこ吹く風だったのに、
(もしかしたら誰かが見ているのかな?)
と、思った?
恐るべし!リングとビニールテープの力。
あるのは、真っ白い空と美しい緑の列。
そう!田植えの季節になっていたのです。
(紫陽花を見に行かなくちゃ…)
と思っていたのに、雑事に紛れているうちに紫陽花は
「今年はこれでおさらばよー」
待ちきれなかった花びらが茶色になりだした…
対岸の森はますます深くなり、めぐる季節について行けないわたし…