森野きりりの漂流日記

容姿もダメ頭もよくない、おまけに性格も悪いと自分を否定することしかしなかった女の子が、人生の荒波の中で「いやいや何も取り柄がなくても大丈夫さー」ということに気が付いていく長い長いお話です

年の瀬

 

眠れなくて夜遅くまでtverでドラマを見て、明け方うとうと…としたときに母の夢を見た。

若くて元気な母と年相応なわたしという不思議な取り合わせ。

笑顔の母の横で幸せそうなわたしの顔。

 

母は一年前の十二月に旅立った。

そのころはまだコロナで会えない日々が続いていた。

覚悟する暇もない突然の別れだった。

 

とうのむかしに現実の世界を超越したひとになっていたけど、五人家族の中で残されたわたしといもうとに、老いとはどういうことか教えてあっという間に去った。

 

世の中がコロナから少しずつ抜け出して、明るい話題もそもかしこに溢れているようにみえる(…)令和五年度が終わる。

しあわせをいっぱい振りまいた母を目標に、新しい年を過ごしていきたい。