森野きりりの漂流日記

容姿もダメ頭もよくない、おまけに性格も悪いと自分を否定することしかしなかった女の子が、人生の荒波の中で「いやいや何も取り柄がなくても大丈夫さー」ということに気が付いていく長い長いお話です

鴨が教えてくれること

 

極寒の寒さが二、三日続いた。

ウォーキングをしているとザックザックと凍った音がする。

むかしは寒いのなんてちっとも応えなかった…

 

冬の初めのころ鴨の姿を見かけて、人間の日常とは関係なく季節は巡ってる

と思っていたのに、いつの間にか鴨が消えていた。

(あれー?どこに行っちゃったんだろ?)

川の横を歩きながら鴨を探した。

冬とは思えない暖かさに

(ここじゃやっていけない…)

と引っ越ししてしまったか…

一羽でがんばる(いまだに名前が分からない…)黒い鳥を見ながら歩いた。

 

ところが…

突然来た寒さにふるえあがってあわてて極暖のコートを着て歩いていたら

(あーっ!)

川のそこかしこで鴨の家族が賑わってる!

 

 

眩しい光に照らされながら楽しそう…

久しぶりに見る鴨に時間を忘れた。

寒くなればちゃんと来てくれるのね。

自然を相手に惑わされない強さ!

鴨が教えてくれてるような…