森野きりりの漂流日記

容姿もダメ頭もよくない、おまけに性格も悪いと自分を否定することしかしなかった女の子が、人生の荒波の中で「いやいや何も取り柄がなくても大丈夫さー」ということに気が付いていく長い長いお話です

日傘のおじさん

 

信号待ちしていると、時々見かける男の人が前を横切った。

ウォーキングの最中だな。

 

初めて見かけたのはずいぶん前のこと。

勝手に自分のほうが年下だと思っていたら

(あれ!わたしの方が年上じゃん…)

ということが増えた。

とっても増えた。

いつのころからか、わたしは人より速い速度で歳を取っているんじゃないか…と思うくらい年下の人が増えた。

 

ウォーキング中の男の人のことを年上、若しくは同世代だと思っていたので余計に驚いてしまったというのが今日のお話し。

(実際には年上だか年下だか知りません…)

 

その男の人は日傘を差していた!

最近の夏の日差しの強さは殺人的で、

「今日は暑いねー!」

と、笑顔で立ち話をするような状況ではない。

それにしても…

(ちょ待てよ!おじさんが日傘?)

 

わたし世代の男の人が日傘を差すなんて、むかしは考えられなかった。

日傘を差すのは

(日焼けしてシミを作りたくないのー)

と、色白お肌を目指すわたしたち女性。

 

最近は若い男の人が日傘を差して歩いているのをたまに見かける。

昔と違って化粧しているのも珍しいことではなくなっているから、日焼けしたくないと日傘をさす若者なら…まあ分かる。

 

しかし、しつこいようですがわたし世代の男の人である。

信号で停まっている間、日傘のおじさんをガン見してしまった。



テレビの番組で”メンズ日傘”の特集を見かけた。

日傘を持つ男の人は十人に一人に迫る勢いらしい。

(ふーん…)

古い女には受け入れがたいけど、そういう時代なのですなー…