日曜日の昼下がり…(日曜日もわたしは仕事)
仕事だけど三時くらいには帰れるだろう…
家に戻ってみると、息子がひとり寝転んでテレビを観ていた。
(あー疲れた~)
って言ったつもりが
「珈琲入れようか?…」
なんて言ってしまってる。
「あっ、お願いしまーす」
待ってましたと返事が返ってくる。
(なんで?こうなるかな?)
喉から手が出るほど珈琲を欲しがっているのはわたし…
じゃ、わたしが淹れるか…
お湯を多めに沸かして、コーヒーカップを温める。
コーヒー豆をセットして、ゆっくりと淹れ始めた。
いつもと違って今日は二人分だから、ちょっと丁寧にお湯を注ぐ。
「はい、どうぞ」
ひとくち飲んだ息子が
「美味しいー!」
続けて
「淹れるの、上手だね!」
えっ!(まじ…か!)
決して上手だなんて思っていないわたしは、素直に驚く。
上手だねと言われて、いつもの珈琲がほんとに美味しいと感じてしまった。
ただ、それだけのおはなし。