森野きりりの漂流日記

容姿もダメ頭もよくない、おまけに性格も悪いと自分を否定することしかしなかった女の子が、人生の荒波の中で「いやいや何も取り柄がなくても大丈夫さー」ということに気が付いていく長い長いお話です

えっ!こんなんだったか!?

 

三国志』一巻を読み終えた。

七百ページ余り。なんか若い時に読んだ『三国志』とぜんぜん違う気がする!

三国志』はいろんな人が書いているので、

(むかし読んだのは吉川英治じゃなかったのかしらん…)

 

………

よーく考えてみたけど、やっぱり吉川英治だ。

 

えっ!こんなんだったっけ…

読み始めて早々に登場した張飛の巻き起こしていく殺戮の嵐!

表現がすごい。

燕尾竜鱗、蹴れば雲を生じ、吠ゆれば風が起こる…

脳骨をくだき、眼窩は飛び出し、またたくまに碧血の大地…

凄まじい表現も黄巾賊相手なら

(物語の中の話だ。読み過ごそう…)

 

だけど…こんなんだったかなあ…?

心躍らせ読みふけっていたのを記憶しているけど…

三十年以上も前の若いわたしなら、こんな表現にもひるまないで読んでいたんだろうな。

半信半疑で読み進んだ。

 

しかし、やっぱり吉川英治はすごいね。

いつの間にか夢中になって一巻を読み終えた。

 

仕事で疲れたわたしがこんな分厚い本を読めるかな…と思っていたけど、わたし的にはあっという間の一巻だった。

今はまだ曹操しか出てきていない。

(早く孔明出てこないかな…)

 

わくわくの二巻目はさて…