森野きりりの漂流日記

容姿もダメ頭もよくない、おまけに性格も悪いと自分を否定することしかしなかった女の子が、人生の荒波の中で「いやいや何も取り柄がなくても大丈夫さー」ということに気が付いていく長い長いお話です

反対側には違う真実が


もう十一月だというのに、暖かい日が続いている。

陽気に誘われてコンビニまでぶらぶら歩いて行った。

帰り道、川の向う岸からわが家を眺めた。

(あらー…)

 

オリーブの木はニ階の窓に届いてる…

貝塚(実はカイヅカイブキって言うんだって!)は上にも横にも斜めにも伸び放題。

しょんぼり元気がないのが無花果の木。

その横には収集のつかない赤目の木。

赤目は植えたことを後悔したくなるほど元気!

剪定しても剪定しても追いつかない!

そして…

あの赤く紅葉しているのは…

ブルーベリーか…?

 

 

 

庭から見ると緑色の葉しか見えない。

今年の異常な暖かさで紅葉しないのかと思ってた。

秋が深くなると真っ赤な葉が見事だったブルーベリー。

今年は諦めていたんだよね。

反対側に回ってみれば紅葉が見れたんだ…

 

 

 

一方だけから見て判断したら誤るよ!

と、妙に実感した瞬間。

対岸からしみじみと片側だけ赤いブルーベリーを眺めた。

 

 

 

 

秋はますます深くなり、月は冴え冴えと屋根を照らす…