森野きりりの漂流日記

容姿もダメ頭もよくない、おまけに性格も悪いと自分を否定することしかしなかった女の子が、人生の荒波の中で「いやいや何も取り柄がなくても大丈夫さー」ということに気が付いていく長い長いお話です

おかあさんがきらい

 

朝ってなんであんなにバタバタ忙しいんだろ!

前の晩にちゃんと用意しているはずなんだけどね。

まだ若かったころは、新聞を読んでゆっくり珈琲を飲んでから出かけてたりしてたけど…

 

とはいえ、忙しくても必ずすることはある。

新聞の人生相談のコーナーと連載小説に目を通すこと。

ざっと目を通すだけなら五分もあれば足りる。



今日の人生相談は”お姑さんが嫌い”

(あらら…)

わたしもお姑さんの立場なので気になる…

とりあえず、仕事に行ってこよう。



仕事が終わって家に戻ると朝の続き。

ソファに座ってゆっくりコーヒーを飲みながら新聞を読み始めた。

”お姑さんが嫌い”と書いてあった相談コーナーへ。

 

子どもを保育園に送り出してじぶんが出かけたあと、お姑さんがキッチンをピカピカに磨いてくれるのが嫌…

朝の食器洗いや片付けは夫に頼んでいるのに、甘えて母親にさせている夫が気持ちが悪い…

 

夫が気持ちが悪い、息子を甘やかす母親が嫌い、人の家に入ってこないでほしい。

そこまで言いたくなる状況でも、夫婦関係を継続するのはありなんだ…

そのことにびっくりした!

継続という選択肢なら、仲良く暮らすために夫とよーく話したらいいのにと単純に思ってしまうけど、

「他人には分からない!」

って言われたらギャフンです。

 

”あなたがしてくれたら、わたしはとても嬉しい”

”わたしたち二人で協力して家事をしたいと思っているので、お義母さん見守ってくださいね!”



ことばはとっても大切。

じぶんが発することばも、じぶんの耳に入ってくることばも、思っている以上の大きな力を持っている。何気ないことばで(悪意なんかぜんぜんなかったのに)人を傷つけてしまった苦い経験をわたしもたくさんもっている。

何かを伝えるときは、笑顔で頷けることばを選び取りながら暮らしていきたいといつも思っている。

これがまた難しいのではありますが…

 

小さな子どもがいると本当にバタバタして余裕がないのはとっても理解できる。我が家もそうだから。だけど、そのことに流され続けては何にも変わらない。

ちょっと立ち止まって、しっかり考えて、相手に伝えることってものすごく大事なことだよ。

 

相談者さん!

せっかく相談したんだから、じぶんを思いやるこころと同じくらいの優しさで、ゆっくり夫さんと話してみたらどうですか!

 

あっ、わたしは解答者ではなかった!

失礼しました!