クレマチスは不思議な植物だ。
冬から春になろうとしているころ、しげしげ眺めてもただの枯れ枝にしか見えない!
(あーあ、枯らしちゃった…)
と、悲しく眺めたことが何度もある。
ところがある日、
枯れていると思った枝の中に緑色を発見。
(生きていたんだぁ…)
枯れているように見えても実は枯れてなんかいなかった!
何年間かおなじことを繰り返してようやく学習できたわたし。
枯れた(ように見える)枝から緑の葉っぱがすがたを現して、そのうち
(花芽が出てきたぞ…)
と思ったら、あれよあれよと言う間に花ざかり!
だから今では、枯れているように見えても、笑顔で眺めることができる。
そういえば、
仕事であれ趣味のことであれ出会ったひとが、
(あれー!思ってたひとと違う…)
って思うことない?
最初のころ
(なんだか、苦手だな…)
(仲良くなることはないかも…)
と思っていたのが、いつの間にかすごくいい関係になっているという嬉しい誤算もある。
ならば、最初に感じた印象だけで、早々に決めつけないほうがいいのかもね。
ひととのつきあいって楽しいばっかりじゃない。
仲良くなったと思った矢先、勘違いがあったりタイミングが悪かったりいろいろあったりもするけど、辛いとき、悲しいとき、失意のときでも時間が解決してくれることがある。
その真っ只中ではなかなか待てないもんだけど。
枯れ木から(枯れてないよー)やがて芽を吹くクレマチスも、じっと時がすぎるのを耐えているんだろうな。
しつこくなりますが、クレマチスの枯れっぷりは本当に見事なのだ!