森野きりりの漂流日記

容姿もダメ頭もよくない、おまけに性格も悪いと自分を否定することしかしなかった女の子が、人生の荒波の中で「いやいや何も取り柄がなくても大丈夫さー」ということに気が付いていく長い長いお話です

ひとりを知る

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新聞を読んでいたら、じぶんの思いを話せる友人が欲しいという記事を目にした。

誰に話してもグチになり嫌な顔をされるのがさみしいと。

 

嫌な顔をせずグチを聞いてくれる人が欲しいという相談なのか…

そうじゃなくて、じぶんの思っていることに

「そうだねー!そうだねー!」

と、共感してくれる人がいるといいなーってこと?

いつもこころの中であれこれ考えていることに対して正しいと言ってもらいたい?

じぶんを認めて欲しいということかな。

 

わざわざ人生相談に送るくらいだから、強い希望なんだろうな。

うーん…

それにしても…

あれこれ思い悩むことのすべてをわかって欲しいかな…

そんなに…?

生活に困っているふうではなさそうなので、淋しいと思うじぶんをもてあましているということ…

 

じぶんのことをわかってあげられるのはどう転んでも、じぶん以上のひとはいないと思う。他人にそれを求めても淋しくなるんじゃないかな。

大人になるというのはひとりを知るということなんだろうなと、この歳になってしみじみ思う。となりにずっと一緒に生きてきた伴侶がいても、愛するこどもたちがいても、ふとした瞬間に孤独だと感じるのはすべてのひとに共通していることだ。

 

ひとりを知り、こころの中に芯のようなものが生まれてくると、そのように生きている人と出会える気がする。出会えたら、大切に育んでください。

長い年月の間にお互いに成熟して、いつかかけがえのない関係へと進んでいくのは珍しいことではない。

そうして出会ったひとは、何も話さなくても、たくさんたくさん話してもじぶんが解放されるような心地よさを与えてくれるのではないかなと思う。

 

そんな出会いを夢見ながらひとりの楽しさを味わってみるのもいいのではないかと…

さみしいと感じる間は、まだまだ修行の途中かも…しれません。



『他人をながめて、苦労なんてなさそうと人を羨むことがよくある。世間の大半の人は安穏と暮らしているようにみえる。笑顔の裏側にある苦労を想像できなかった若いころは、人を羨んでばかりいた。

「みんな大変なんだよね」

古希を迎えてしみじみと実感しているわたし』

 

これは第1回目のわたしのことば。

ちょっと違うけど、今日のテーマを考えていて思い出しました。

今回で76回目。

(ともだちひゃくにんできるかな)

まで、あと24回。