森野きりりの漂流日記

容姿もダメ頭もよくない、おまけに性格も悪いと自分を否定することしかしなかった女の子が、人生の荒波の中で「いやいや何も取り柄がなくても大丈夫さー」ということに気が付いていく長い長いお話です

頑張るのは無花果(いちじく)か?

  

 

無花果の木はどう手入れしていいのか分からず、あっちこっちに伸び放題。

フェンスを超えて、道を超えて、下手すると川まで届くんじゃないか…と感じるくらい枝が伸びている。

そして、葉っぱは相変わらず大きい!

しかし、

(実はどこ…?)

葉っぱをかき分け探していると

……

(あっ!あった)

道までせり出した枝の先に、小さな実が見えた。

 

(えっと…ほかの実はどこかな?)

 

葉っぱの中に頭を突っ込んで眺め回していると、上の方と足元に小さな実を見つけた。

(合計三個!?)

少し前に見た時はもっとたくさんあったはずだけど…

見間違いだったのかなあ。

 

小さくても、わずか三個でも無花果には間違いない。


  

 

紫色に変身するのを待って、最初の一個を食べてみた。

うーん甘くて美味しい!

間違いなく無花果だ…



今後の課題。

もっと大きな実になりますように。

もっとたくさんの実がなりますように。

葉っぱの伸び放題は、あれはあれで目をつぶりますかー。

 

美味しいものをいただくには、勉強しなくてはならないことが山積みだけど、半分あきらめていた無花果ができたからとても満足!

 

無花果さん、ますます頑張ってねー」

 

『きりりががんばれ!』