森野きりりの漂流日記

容姿もダメ頭もよくない、おまけに性格も悪いと自分を否定することしかしなかった女の子が、人生の荒波の中で「いやいや何も取り柄がなくても大丈夫さー」ということに気が付いていく長い長いお話です

二度目の五月がやって来た

 

七十代になったわたしの挑戦は去年の五月に始まった。

あっという間の一年だった。

 

くっきりはっきりの世界から、うすぼんやりの世界に静かに入ってきたここ数年のわたしのこころ模様。それを稚拙な文章で表現するということを始めたのが一年前。

 

こころの中の思いが、思ったとおりそのまま表現できることはまずない。

何気なく見ていた景色、世の中の出来事、ひととのかかわり。

いろいろなことに関心を持ち、それをことばにしていくのは想像していた以上に大変だった。大変だと思うけど行動することに意味がある。

今日もがんばってキーボードに向かった。



さて、七十代。

否応なく訪れる老境の始まりに、ものすごく抵抗があるのかと思っていた。

ところが、人生はうまいことできている。

七十代に入って気がつけば、

(好き放題、いろいろやらせてもらった)

(もう、これでじゅうぶん)

行きたいところも特にないし、食べたいものも思いつかない。

 

今のわたしの夢…

腕組みしてじっと考える…

……

 

強いて言えば、トム・クルーズのアクション映画をもっともっとたくさん見たい。

最近、小栗旬の映画の話題は聞かないけど、あれば見に行きたい。

それから…

福山雅治のライブが見れるものなら見てみたい。 

桑田佳祐の迫力ある生の声を一度聴いてみたい。

三浦大知のダンスを目の前で見たい。(それが無理ならNHKで一時間くらいぶっ通しでやってくれるといいなー)

と、とりとめなく考えていて…吹き出してしまった。

いっぱいあるやないかーい!

 

じぶん自身に関しては…

美味しいもの食べたい…これはもういいかな?

趣味のダンスの練習は半年行ってない。もうみんなについて行けないだろうな…

本を読むのは、以前より見えづらくなって少しづつ遠ざかっている…

与えられることは、まだ大丈夫かもしれない。だけど、じぶんから何かすることができなくなっているなー。

 

エピソードが百個集まったら、終わりにしようと思っていた。

わたしの拙い(つたない)頭で考えつくことが、そうそうあるわけない。

やりたいことも余り残ってない。と、思っていたけど一生懸命に考えたら、まだあるんだろうか…

 

一年経った節目、エピソード百個集まった節目、なんとなく考えていた区切りを取っ払う?

考え中。