森野きりりの漂流日記

容姿もダメ頭もよくない、おまけに性格も悪いと自分を否定することしかしなかった女の子が、人生の荒波の中で「いやいや何も取り柄がなくても大丈夫さー」ということに気が付いていく長い長いお話です

わたしなら吠える

 

さて、あいも変わらず新聞を広げて素通りできない人生相談。

「人の悩みになぜ関心を持つの?」

って言われそうだけど、気になるのは回答のほう。

相談するのは若い人ばかりじゃない。人生経験豊かな年代になっても悩みは営々と続く。

 

今日読んだお悩みは、夫と十年以上会話をしていないという人の相談。

「えっ!会話しないで一緒に暮らせるの?」

そのことにまずびっくりした。

(もったいない!)

同じ屋根の下、無視されるのも無視するのもこころが痛む。

「あー、もう降参!」

と白旗上げたくならないのかな。

 

相談では、なぜ口を利かないのかその理由が延々と続いた。

理由はなんであれ、十年も引きずったら苦しかったでしょうに…

十年分のエネルギーをじぶんの心を解放するほうに注げたらよかったのにね。

部外者のわたしは無責任にそう思う。

 

わたしならどうするかな。

……

吠えてみる…

どこで?

車の中とか…

ラジオを大音量にして吠える。

 

吠えたところで解決はしないかもしれないけど、

少しだけこころが軽くなる。

重い方に向かわないで軽い方に向かう。

その積み重ねは大事だと思う。