森野きりりの漂流日記

容姿もダメ頭もよくない、おまけに性格も悪いと自分を否定することしかしなかった女の子が、人生の荒波の中で「いやいや何も取り柄がなくても大丈夫さー」ということに気が付いていく長い長いお話です

しあわせの情景  Part2

 

最近やたらと原由子さんを見かける。

Yahoo!でたまたま出ていた情報に興味をひかれた矢先、『徹子の部屋』で見かけた。

すると、今度は『SONGS』にも出てるじゃないか。

(なにかの戦略?)

と思っていたら、新しいアルバムが出たのね。

 

サザンオールスターズ桑田佳祐が好きでむかしからよく聴いている。

存在感のある声。どんな曲も瞬時にその歌の世界に引き込んでしまうすごいひと。

原由子さんは後ろのほうで、いつもニコニコ笑顔で演奏しているひと。

 

わたしが持っているアルバムの中にヨイトマケの唄が収録されている。

それを初めて聞いたときの衝撃がすごかった。鳥肌が立つというのはこういうことか!

本家本元の美輪明宏とはぜんぜん違う世界。

さらりと歌っているのに、人生を突きつけられたと感じる歌にことばを失った。



徹子の部屋』を見ていると、原由子さんがソロで歌っているシーンが流れた。

いつもの指定席。後方で演奏しながら歌っている原由子さん。舞台の前の方で演奏している桑田佳祐

 

目を奪われたのはその表情…

そこには偉大な歌手桑田佳祐ではなくて、優しい表情のひとりの男のひと。

原由子さんの曲を楽しんで、嬉しくてたまらない!って顔で演奏している。

 

これまで関心もなくて、だから何も知らなかった原由子さんが、いっぺんに魅力的に見えてきたのは、桑田佳祐のあの優しい表情を見たから。

お互いを認めあって、仲良く生きている人を見るのはいいもんだね。

わたしたちの知らないところでいろんな苦労はあるんだろうけど、ただ見ているだけで

(しあわせー…)

という名の一陣の風が吹き抜けていきました。



《しあわせの情景》2022.10.2