森野きりりの漂流日記

容姿もダメ頭もよくない、おまけに性格も悪いと自分を否定することしかしなかった女の子が、人生の荒波の中で「いやいや何も取り柄がなくても大丈夫さー」ということに気が付いていく長い長いお話です

潮時、引き際、そろそろ受入れ態勢…

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お年寄りが車の運転をしていて、アクセルとブレーキを踏み間違えたというニュースがまた流れてる。

高齢者の数が多いんだもの。そりゃあ、そんな事故も増えるよね…

 

「それにしてもブレーキを踏もうとして、アクセル踏んだりするかなあ?」

 

 わたしはどうだろう?

 …………

 

「いやいや!わたしはまだ大丈夫!」

と、自信があった。← 過去形になります。

 

 

ところが、

何日か前、孫を保育園に迎えに行ったときのこと。

 

もうすぐ二歳になる孫は、体重も十キロ近くなり抱っこするときは、まず腹と腰に気合を入れる。

(腰痛と仲良しだからね)

だったら歩かせればいいのだけど、そうすると今度は車に乗せるのに一苦労。

 

右手で孫を抱き、左の肩に大きな保育園バックをかけ、空いている方の手に靴を持って

「よいしょ!よいしょ!」

と、自分に号令をかけて車まで行った。

 

さて、次はチャイルドシートが待っている。

このチャイルドシートがまた大変。安全のためのものだから当然頑丈に作ってある。歳をとったわたしには装着するのも外すのもなかなか大変なのだ。それに必死で括り付け、運転席に回ると大きなバックを助手席にドサリと置いた。

 

やれやれ…

シートに体をあずけたわたしは、エンジンを掛けギアを入れ替えようとブレーキを踏んだ。

 

ブオン、ブオン!ブオーーン!

アクセルを思い切り踏んだ音が鳴り響いた!

「きゃーー!}

思いもかけない大きなエンジン音に、悲鳴をあげた。

わたしが踏んだのはブレーキではなく、アクセルだったのだ。

 

周りの人達が驚いて見ている。

一番にびっくりしているのはこのわたし。

 

あー…これが噂の、アクセルとブレーキ間違えましたというやつね!

 

他人事ではなかったわ。

ニュースで見ていたのは、まさにこういうことだったのか。

 

幸いにして、サイドブレーキはしっかり引いていたし、パーキングになっていたから、ただのエンジン無駄吹かしのおばあちゃんで済んだけど…

 

初めてのことだったから、ほんとにショックだった。

こんなことが二度とないように気をつけよう…



それにしても、そろそろ…か

真剣に、潮時、引き際を見極める年齢になりました。