神社の階段を上がると目の前に広がる銀杏の実。
それを避けながら朝のウォーキングは続く。
季節は深い秋へと突入していく。
朝も早いのに、時どき銀杏の実を拾っているひとに遭遇した。
(わたしも昼間の 暖かい時間に銀杏を拾いに来よう…)
(いやいや、ウォーキングの時にビニールの袋を持って来ればいいんだ…)
毎朝思っていたのに、いつの間にか黄色の銀杏は灰色に変色し落葉が銀杏の実を覆い隠していく。
見上げると葉っぱの合間から、落ちそびれた黄色い実が見えている。
この景色をあと何回見ることができるのだろう…
そんなふうに考えることが増えた。
大体のことはもう指折り数えることができる。
いつの間にかそんな歳になってしまったのだ。
やりたい事やらなければならない事はいっぱいあるのに、時間だけが追いつくことができない速さで過ぎていく。
気を取り直し取り直しながら今日もじぶんに発破(はっぱ)をかけて
走るよ!