森野きりりの漂流日記

容姿もダメ頭もよくない、おまけに性格も悪いと自分を否定することしかしなかった女の子が、人生の荒波の中で「いやいや何も取り柄がなくても大丈夫さー」ということに気が付いていく長い長いお話です

秋の庭から

 

水引が満開だ。

小さな小さな花なのにうったえてくるエネルギーがすごい。

見つめたままいつまでも目を逸らせない…と、いう感じ。

なぜこんなに惹かれるのかな…

 

今年の夏は暑かった。

ようやく涼しい風を感じてホッとしているけど、今年が特別ではなくて来年も再来年もこれが当たり前になるんじゃないだろうか…と不気味な不安を感じる。

店頭に並ぶ野菜が少なくて高かった。

暑すぎてうまく育たなかったんだろうか…

農家さんも大変な夏だったろう。

 

テレビではウクライナとロシアの戦争が影を潜めるくらいイスラエルハマスの戦闘を伝えている。

世界で起きている事は日本で暮らすわたしには理解の及ばないことばかりだ。

テレビの画面を見ながら

(どうなるんだろう…)

スーパーの安売り広告をじっと見ているけど、あたまには入ってこない。

 

 

 

窓から空を眺めていたら、いつの間にか庭に出ていた。

足もとの植物が小さなエネルギーを必死で送っている気がした。