森野きりりの漂流日記

容姿もダメ頭もよくない、おまけに性格も悪いと自分を否定することしかしなかった女の子が、人生の荒波の中で「いやいや何も取り柄がなくても大丈夫さー」ということに気が付いていく長い長いお話です

ことばが宝石に変わるとき

 

トップガンマーヴェリック』

の大ヒットに、連日トム・クルーズが止まらない!

どんな話題も、何度も目にした内容でもワクワク笑顔で眺めてしまう。

 

そんな中、長い間通訳を担当していた戸田奈津子さんの話もたくさん目にした。

トム・クルーズが来日すると、必ずそばには戸田奈津子さんがいた。

 

”通訳とか字幕は英語ができなきゃできないと思っている人がいるけど、とんでもありません。大事なのは日本語です。日本語を知りなさいということです”

 

”一番は映画が好きであること。そして日本語を勉強すること”

という戸田奈津子さんの話を聞けば、トム・クルーズの信頼が厚いのがわかる。

 

耳で英語を聞きながら、瞬時にそれを日本語のことばにしていく。

なんてスリリングな仕事だろう!

選び方ひとつで印象がガラリと変わることば。

(そうそう!それを言いたかったんだよ!)

と、笑顔になることばを選び出せるなんて…!

 

同じ内容を伝えてるのに、聞いていて心地よいひとと、

(うーん…間違ってないけど、なんかひっかかる…)

と感じるひと。

 

ひっかからないためには、どうするか?

たくさんの日本語を知るということに尽きるのですね。

深く感じたことでありました!

 

そのへんに転がっていることばを宝石に変えるには、どう頑張ればいい?

とりあえず、もっともっと本を読むことから始めようか…

 

戸田奈津子さんのすごいところ、もうひとつ。

「100%の力でしか応えられなかったら、申し訳ない」

と、通訳を引退されたこと。

100%の力を出せるところでだよ…

 

引き際の美しさ。

脱帽…