森野きりりの漂流日記

容姿もダメ頭もよくない、おまけに性格も悪いと自分を否定することしかしなかった女の子が、人生の荒波の中で「いやいや何も取り柄がなくても大丈夫さー」ということに気が付いていく長い長いお話です

手洗いの方法を教えます!

 

今さら?

そう、今さら。

子供向けじゃない。いい大人も食い入るように手洗いの動画を見つめる。

 

食事の前だけじゃない。外から家に帰ったらまず手洗い。職場に着いても手洗い。

何をするにも、まず洗いましょう!

 

手や指についたウイルスの数は流水で15秒洗い流すと100分の1に、石鹸で10秒洗って15秒流水で洗うと10000の1に減らせるそうな。

これまでは動き回る年齢になった子供に、親だったり幼稚園の先生だったりが

「こうやって洗うのよ」

と、のんきに教えるものだった。

(のんきではないんだろうけど、今思うとのんきというか優雅に感じてしまう)

 

手洗いがそんな重要な使命を帯びた世の中になったのは、2020年春のこと。

いろんな人が手洗いの動画を配信した。

 

記憶に残っているのはキムタクの手洗いの動画。

洗っているあいだ流れ続ける水に気を取られたけど、

(あれは剥がれたウイルスを流すために、わざと?…)

(そのウイルスは流れたあと、どうなるんだろうか…)

動画を見つめて、そんなことを思ったっけ…

 

キムタクだもん

「考えがあるんだろうな!真似して洗うよー」



春に起きたコロナ騒ぎは年末には収束すると勝手に思い込んでいたから、大変なことになっているという気持ちと、そうは言っても大丈夫でしょう…という楽観的な気持ちがせめぎ合って、早2年が過ぎた。

 

慣れとはすごいもので、ていねいな手洗いが習慣になっただけではなく、暑くてもマスクは平気でできるようになった。

マスクは平気だけど、コロナに感染するかも…というはらはらドキドキは、毎日の暮らしを落ち着かないものにしてしまった。

 

手洗いは基本に則り(のっとり)きちんとやりますから、どうかコロナが1日も早く収束しますように!