森野きりりの漂流日記

容姿もダメ頭もよくない、おまけに性格も悪いと自分を否定することしかしなかった女の子が、人生の荒波の中で「いやいや何も取り柄がなくても大丈夫さー」ということに気が付いていく長い長いお話です

今も水曜日はカレーだけど…

 

カレーを週一必ず作るのは今も続いている。

だけど何時間もかけて作っていたのは、過去のことになってしまった…

今は”なんちゃってカレー”でお茶を濁している。

 

玉ねぎはフードプロセッサーで小さくしたものを10分くらい炒めているだけ。

小麦粉をじっくり炒めてカレー粉足して、スープでダマにならないように慎重にのばしていたのも懐かしい思い出となってしまった。

料理本に載っているいろんな材料をせっせと買うのも

(あー、そういえば最近忘れてた!)

てな具合。

大根やら、玉ねぎの一番外側の茶色の皮やら、それからキャベツやら人参の皮やら…要は野菜の皮やクズ野菜をとっておいてせっせとスープのダシを作ったものだった。

(ちなみにクズ野菜でも種類が多ければ多いだけ、ほんとうに美味しいスープが作れる)

 

余裕がなくなって、そんな手間をかけることがいつの間にかなくなってしまった。

歳をとるということの現実をじわりじわり…こういうことでも感じる。

それでもカレールーは一社だけでなく、いろんな種類を合わせて作るからそれなりに美味しい!



玉ねぎをザックザック切っていた。

ぼんやりしていたわけでもないだろうに…

(あっ!)

折しも研いだばかりの包丁はわたしの指まで切ってしまった!

チーン!

大した傷でもないのに、一気にやる気がそがれてしまった。

しばらく迷ったけれど、ここで止めるわけにはいかないか…と玉ねぎをフードプロセッサーに投げ込んで作業を続けた。

 

 

 

なんとか出来上がったカレーを眺めるわたし。

”なんちゃってカレー”が”最強のなんちゃってカレー”になった。