たまに嫌いというひとがいるけど、カレーは大抵のひとが好きな食べ物だよね。以前勤めていた職場の若いお兄さんは
「カレーは飲み物!」
なんて叫んでいた。
「飲み物って、どういうこと?」
「美味しくてスルスルーってのどを通っていくということですよ!」
わが家の息子もカレーが大好き。
「今日はカレーだよ」
と言うと
「テンション上がるー!」
と叫ぶのでいつの頃からか、週に一度はカレーを作るというルールができた。カレーって体にいいんでしょ?イチローもかつて毎朝食べているって聞いた。今は知らないけど。
「じゃあ、カレーだから火曜日に作ろうか?」
カレーと火曜日の関係はともかく毎週火曜日はカレーを作ることになった。
カレーと言えば最初に出てくる材料は何と言っても玉ねぎ。わが家のカレーには六個ほど使う。フライパンに入れたニンニクをオリーブオイルで香りを出すと、みじん切りした大量の玉ねぎを投入して気長に炒める。
もう少し若かったころは、右手に炒めるためのヘラ、左手に缶ビールだった。
(長いこと玉ねぎばかり見ていると退屈なので…)
最近は美味しく食事をいただくために、ビールはあとのお楽しみにとっています。
炒めている横で圧力鍋の登場。この鍋でお肉をホロホロに柔らかくする作戦。冷蔵庫の中で眠っている硬いお肉も、華麗に変身するのです。
お肉が柔らかくなったら、炒めた玉ねぎを入れてもう五分ほど圧力をかける。これで、旨味は増しているのにお肉も玉ねぎもどこに消えちゃったの!という状態になりました。
別鍋でルー作り。
オリーブオイルで小麦粉をしっかり炒めて(サラサラ状態になるまで炒めないと粉っぽいよ)カレー粉と顆粒のコンソメを入れる。
ここで一旦火を止めて、圧力鍋の中で待機していた玉ねぎ、お肉と合流!
手作りカレーを作り始めた頃は、SBの赤い缶だったけど、もっとピリリと辛いカレーが食べたいといろいろ試した結果、今はハウスの風車カレーパウダーを使っている。これを山盛り投入して辛い辛いカレーを目指す。
以前は料理本に書いてあるスパイスをあちこちの店で買ってきて、これでもかって入れていたけど、買いに行くのがだんだん面倒になった。今はどこの家でもころがっている材料で間に合わせている。
美味しさの秘密は、大量の玉ねぎだろうな。特大のフライパンでワッシワッシと炒める。
ウスターソース、インスタントコーヒー、はちみつ、チャツネ、ガラムマサラ、塩コショウなど適当に入れて味見をしたら完成。計量はしないので毎回味は定まらない。それも家庭で作る醍醐味ということに…しとこっと。
手作りカレーの難点は時間がかかること。どんなに急いでも三時間くらいかかる。だから夕方は用事を入れない。
火曜日のカレーが水曜日に変わったけれど、毎週毎週カレーを食べる習慣はもう五年以上続いている。