森野きりりの漂流日記

容姿もダメ頭もよくない、おまけに性格も悪いと自分を否定することしかしなかった女の子が、人生の荒波の中で「いやいや何も取り柄がなくても大丈夫さー」ということに気が付いていく長い長いお話です

2021-10-11から1日間の記事一覧

文学少女が生まれた日

幼いころから本には馴染んでいた。 本の虫になったのは中学一年生の時の、小さな出来事がきっかけだった。 その出来事というのは… 静かな放課後。十三歳のわたしがいる。 その日、図書室でドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」を読んでいた。 ドストエ…