森野きりりの漂流日記

容姿もダメ頭もよくない、おまけに性格も悪いと自分を否定することしかしなかった女の子が、人生の荒波の中で「いやいや何も取り柄がなくても大丈夫さー」ということに気が付いていく長い長いお話です

じっと見られているかも…親の背中

 

台風のニュースでテレビが騒がしい。

どこのチャンネルも大型で迷走する台風を追っかけ回している。

洗濯物を急いで取り込むと、雨の心配をしながらせっせと畳んでいく。

 

そういえば、最近の若い人は取り込んでも、たたまずにハンガーにかけたままにしておくのだという。

「えっ!たたまないの?」

次に着る時は、ハンガーから直接はずして着るから、収納するタンスもいらないし手前らず…だって

!!!

「まさかー…それはないでしょ」

と思ったら、あるらしい。

(なるほどね…確かに合理的だわ…)

合理的だけど、そう割り切れる境界線はどこにあるのだろう?



わが家の二歳の孫は、洗濯物をたたむのがとても上手。

テレビに釘付けになっていても、取り込んだ洗濯物を無意識に手で手繰り寄せ、上手にたたんでいる。

教えてはいないけど、夕方になると毎日目にする光景を自然に真似ているのだ。

 

こどもが育っていく過程って、こういうことの積み重ねかもしれないね。

親が教えたとおり。教えなくても親がしたとおりのことを自然にまねているのだとしたら…

一生懸命育てたのに、

(何でそうなっちゃうの?)

っていうのは、実は気がつかないうちにしている、親がやっていることを真似ているのかもね。

人間は自分勝手な動物だから、人のしていることはよーく見えても、じぶんのことはなかなか見えない。

 

(なんでこんなことになったんだ!)

って思ったら、自分の後ろ姿を深く反省をする必要があるのかもしれません。