森野きりりの漂流日記

容姿もダメ頭もよくない、おまけに性格も悪いと自分を否定することしかしなかった女の子が、人生の荒波の中で「いやいや何も取り柄がなくても大丈夫さー」ということに気が付いていく長い長いお話です

映画のおはなし  part 4

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『ミッション・インポッシブル』の第1作が世に出たのは1996年のことだった。

アクション映画が大好きなわたしは、それまでは『007』に夢中だった。

 

最初からずっとリアルタイムで見ている気になっていたけど、第1作目が世に出たのはわたしが12歳のときになる。

(それは、ないな…)

映画館で観ているのなら、少なくとも第7作以降ということになる。

むかしはテレビで同じ映画が何度も何度も流されて、飽きもせずそれを観ていた。

映画館に行くのが当たり前になるまでは、封切られてずいぶん時間がたった映画でもテレビで十分楽しめた。映画館に行くのは、特別な楽しみだった。

だけど、今は映画がテレビで流されるのはあまり見かけない。どういう仕組みになっているのだろう…BSを契約していたら、むかしの映画を観れるのかもしれないな。残念ながらそれはしていない。コロナの今こそ、テレビで観れると嬉しいんだけどな…

そこで飛び出すのが、このことば

「むかしは、よかったねー」

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ショーン・コネリーの第1作『ドクター・ノオ』から第5作『007は二度死ぬ』まではテレビで見たか、またはゲオでビデオを借りて見ていたのだろう。

『007は二度死ぬ』では、浜美枝さんがボンドガールに選ばれて、びっくりしたのを憶えている。日本の女優さんが外国の、それもこんな過激な映画に出るなんて!

同時にちょっと誇らしいような…

以降、映画館に足を運ぶようになっても、『007』がテレビで放映されると聞けば必ず観た。『007』に夢中になるのは男性ばかりではない。

 

ショーン・コネリーは記念すべき初代のジェームス・ボンドなので、好き嫌いに関係なくボンド役といえば必ずあの精悍な顔が浮かんでくる。

歴代のボンド役で、何度も見たいのは5代目のピアース・ブロスナンと6代目ダニエル・クレイグショーン・コネリーとの違いはどちらもとても色気があることだ。

「うん、うん。美女もついてくるわね…」

 

そうこうしているうちに、やがて『ミッション・インポッシブル』が世に出てきた。

『007』は、ジェームス・ボンド役を入れ替えながらシリーズが続いていく。

イーサン・ハントはトム・クルーズ以外は不可能だ。

ものすごく心踊る楽し嬉しとともに、淋しくもある。