森野きりりの漂流日記

容姿もダメ頭もよくない、おまけに性格も悪いと自分を否定することしかしなかった女の子が、人生の荒波の中で「いやいや何も取り柄がなくても大丈夫さー」ということに気が付いていく長い長いお話です

あれ!とほほ… 高齢者の日常

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家を出るときには

『指差し確認』!

 

エアコンのスイッチ…ガスの元栓…

空気の入れ替えで開け放した窓の戸締まり。

それから…

 

若い人でも年寄りでも、やってる人はやってることだよね。

わたしも、ちゃんとやっているつもりなんです。

 

でもね

このごろのわたしは、家を出て車を運転している時に突然、指差し確認以外にもいろんなことが心配になってくる。

(朝かけたアイロンはちゃんとスイッチ切ったかな?)

(お湯を沸かしていたけど、その後どうしたっけ?)

(勝手口の戸締まりは確認しなかったけど大丈夫かな?)

 

次から次に出てくる

(どうだったっけ?)

確認したかどうかわからないんだから、もうしょうがない!

 

今朝、バタバタ用意して玄関で靴を履いていると、バッグが震えている。

あわててバックの中から携帯を取り出す。

「もう家を出た?」

つい5分前に家を出た息子からだ。

「今、出ようとしていたところ。どうしたの?」

「〇〇を忘れた。途中で待ってるから持ってきて」

はっきり聞き取れない。

「ん?何を忘れたの?携帯電話?どこに置いてるの?」

「携帯のはずがないでしょ。今、こうしてかけているのは何?」

 

(あっ!そうか!今、携帯で話してるね!)

 

その日の夕方。

新聞を読もうと、そばに置いていたメガネを手に取ってかけようとした。カチャカチャ音がする。

(ん?かけられない。なんで?)

鏡をみてみると、もうすでにメガネはかけていた!その上から必死にメガネを乗せようとしているわたしの姿。

サッと字を読みたい時にメガネを探すのが面倒で、わたしのメガネは各部屋に置いてある。

だからって、二つかけなくても…ねー

 

次は”とほほ事件”

キーホルダーから抜け落ちた家の鍵。

キーホルダーから抜け落ちるのは初めてのことではない。以前にも何回かやらかしているので、細心の注意を払っているつもりなのに、

「またですか…」

と、自分にほとほと呆れる。 

喉元過ぎて注意力が散漫になってきたころに、突然鍵は行方不明になってしまう。

 

そんなこんなで、

昨日も、あれ!

今日も、あれ!

多分、明日も…

あれー!っと、ため息つきながら毎日が過ぎていきます。